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「ふぁ…ぁぁ…」
あくびと共に
もぞもぞ動き出す少女達。
「んん…トゥルースぅ~…」
「む~…?」
薄紫の髪の少女、
セト=ラテ=クルールーと
水色の髪の少女、
クルル=トゥルース=クルールーが
同時にフトンから
カオだけ、出てくる。
「…おはよ~…」
「まだ眠いの…」
再びフトンに潜り込む、クルル。
「ダメですよ?ちゃんと
起きてくださいね~…」
と、言ってるセトの方が
眠そうな目をしている。
すると…
バッ!!…っと
クルルが飛び起きた。
「…このフトン…
ちょっと、におうの」
「え~?わたくしのは
太陽の香りがします~」
セトは自分のフトンに
クルンと、くるまった。
「ちがうの…
ホコリっぽいの」
「じゃあ、お姉ちゃんの
フトンで一緒に寝ますかぁ?」
「いいの…?」
セトはフトンを持ち上げて
クルルを呼び込んだ。
「わ…いい匂いなの」
どうやら
クルルのフトンと
セトのフトンは
天と地の差で
質が違ったようだ。
すると
ゴロゴロゴロ…!
「きゃわっ!?」
姉妹で分け合うフトンに
蒼色の髪の少女、
レン=ナーサリー=クルールーが
二人の間に転がってくる。
「………すぅ…。」
やはり
意識はない。
「うに…せまいの」
「こまりました~」
一枚のフトンを
三人で取り合うかたち。
「…アナタ達…
なにやっているのよ…」
銀色の髪の少女、
リア=ライム=クルールーが
部屋に入ってくると
「あ…あはは」
苦笑いのセトとクルル。
「………………。」
レンは
とにかく
眠っていた。
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