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「これでよし、と」
そしてお昼になる。
「準備できたかしら?」
「火薬草持った、回復薬も
解毒薬もある…」
「生命の粉塵も千里眼の薬も
あると便利なの」
「わ…忘れてました…!」
「…やれやれ、なの」
全員、着替えを済まし
もう一度
身の回りを確認する。
「おお、みなさま
行ってしまわれますか!」
すると
丁度、ロベルト=カルリーニが
レン達のそばにやってきた。
「お疲れさま、ロベルト
もう出発しますわ」
リアが最初に声をかける。
「そうですか
火山は灼熱地獄
クーラードリンクは必須ですぞ」
「…あ」
ついつい
声に出たセトとクルル。
クーラードリンクを買いに
そそくさと戻っていった。
「ロベルト、世話になったわね」
この場にはロベルト
そしてリアとレンが残っている。
「いえ、リア殿達の為なら
このロベルト=カルリーニ
命に代えて、お守りします」
「………………。」
「ほら、レン
アナタもお礼を言いなさい」
リアがレンをうながす。
「…………ん…。」
だがレンはリアの後ろで
もじもじしていた。
どうやら、久しぶりに会った
ロベルトに対して
どう接していいか
迷っているらしい。
「ロベルトはわたし達の為に
ずっと寝ずに
部屋を管理していたのよ」
「…………え…?」
レンはチラっとロベルトを見る。
そして
小さい声ながらも
はっきりお礼を言った。
「…ロベ…ルト…
……あり…がと…。」
「ははは、このロベルト=カルリーニ
お役に立てて光栄です」
すると
セトとクルルが帰ってくる。
「戻りましたぁ」
「みんなの分も
買ってきたの」
「あら、わたしは
もう持ってますわ」
「…あぼーん、なの」
そして、4人が揃った。
「それじゃ
ロベルト、お別れね」
リアが言うと
ロベルトも頭を下げた。
「ここで貴女方と
出会えたこと…実は
予想しておりました」
「…え?」
ロベルトの意外な一言。
「そう言えば、リア殿。
このロベルト=カルリーニ
なぜ、ここにいるのか
話してなかったですね…」
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