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「はぁぁ!!」
バシュ!
「ギャアアア!」
赤い鱗が特徴的な
イーオスの断末魔が響く。
レンタシ一行は、村を出てから
火山へ向かっていた。
途中、イーオスの群に遭遇し
今にいたる。
「そこですわ!」
「……は…っ…。」
ズサッ!!
「ギェアアアァ…」
リアとレンの連携により
次々に襲い来るイーオスを
仕留めていく。
「やめるの、可哀想なの…」
「トゥルース!そんなことじゃ
逆に食べられますよ?」
「え~、それも嫌なの…」
一方で、セトしか働いていない
こちらの二人は
未だ、数えるほどしか
仕留めていない。
「…クルルって何で
ハンターになったの…?」
モンスターを倒すのがハンターで
それを嫌うハンターのクルル。
なんだか矛盾している。
「…捕まえて育てるの」
「あはは…
トゥルースと狩りに行くと
いつも、捕獲します」
「…どこで育てますの?」
「えと…」
「そうです!育てる場所が
ありませんので、いつも
ギルドに渡すのですよ」
…どうやら
クルル達に捕まったモンスター達は
ギルドの科学者によって
解剖されるハメになるらしい。
「それって…」
ある意味
倒すことより
ヒドい有様になる。
「え?ギルドに渡したら
どうかなるんですか!?」
「………………。」
知らぬが仏。
セトとクルルは
自分の知らないところで
捕まえたモンスターの運命が
どれほど、酷い有様になるか
…ご存じではないようだ。
「よし、ドスイーオスが現れたら
みんなで捕獲するの!!」
「……」
ドスイーオスが現れないことを
祈るリアとレンだった。
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