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生徒会室へ行くと、めずらしく寅吉先輩が一番乗りで来ていました。
というか、遅刻しなかったことがめずらしいというか、奇跡というか・・・
あれ、明日は雨かな?雪かな?それとも雹(ひょう)かな?
いや、バナナの皮が降ってくるかもしれない。
腐って黒くなったやつは勘弁だ。
しかし先輩は、俺が来たことにも気付かずに机の引き出しをがさごそやっている。
いやまさか、仕事をしているわけでは無いだろう。いやまさか。
・・・いや、まさか。
どうしよう、とてつもなく怖い。
真面目に仕事してる寅吉先輩怖い((((;゚д゚)))
テロより怖い!!!
「あのぅ・・・寅吉、先輩?」
おそるおそる、声を掛けてみる。
「うおあひゃぁホーホケキョっ!!!!!」
先輩が奇声を上げる。
本当に変な声だ。
「ど、どうさた翔吾!?テロか?宇宙人の侵略行為か!?それともサ○エさんの『来週もまた観てくださいねぇ~ジャン・ケン・ポン』の時間か!?」
「いや、あんた動揺しすぎだから。なんなんですか『ホーホケキョ』って!?」
「ペリーがアメリカ人の刺客に狙われて、危機一髪のところでギター侍に助けられた時の声。音質重視、等倍速で忠実に再現してみました☆」
「もう、ネタ詰め込み過ぎてて何処から突っ込めばいいのか解りません。」
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