一Side Y一

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ふとスタジオ奥を見渡しても山川君の姿は見えない 「慶チャン山川君は⁉」 念の為の確認 「ぴぃならもう次の現場に向かったよ。さっきまでいたんだけど…ねぇ⁉」 「お前らとほぼすれ違いやったんちゃうか⁉」 いいながら椅子に座り雑誌に目を通し始める錦野君 (寄り道してよかった) なんて思った事は俺だけの秘密。 「だってさ、まっす~❗残念だったねぇ」 「え⁉…はぁ…うん」 息を整えながらまっす~が応える (可愛いなぁ) 「ほら二人とも早く着替えてきたら⁉シゲが終わったら順番だよ」 抱き着いてる俺の腕をやんわりほどきながら慶チャンが促す 「そうだね。まっす~いこう」 着替えに急ぐ振りをしながら後ろをみると、さりげに錦野君の隣に座る慶チャン (慶チャンも流石フォロー忘れないよなぁ…少し妬けちゃうなぁ) 何気に溜息をつきながら控室にむかった一…
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