人生万事塞翁が馬

3/8
444人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
「いってきまーす」 俺が二階の自室からリビングへ降りてくるのと同時に、妹の水咲(みさき)が元気良く家をでる 「おはよー」 リビングに入ると我が親父、創吾(そうご)がのんびりと新聞を読みながら朝食を喰っていた 「よぉ、マイサン。相変わらず遅いな」 「とりあえず、マイファーザー。そのアメリカのホームコメディっぽい呼び方はなんだ」 一応いっておく、普段はこんなアホっぽい呼び方はお互いしていない 「いやー、昨日の晩に見たドラマでそういう呼び方をしていたからな、真似したくなったんだよ」 「まんまかよ」 「そうだ、お前この前のK県で起きた、バスガス爆発の事件知ってるか?」 何故、早口言葉調? 「あー、確かどっかの会社の社長が乗ってたヤツが爆発したってやつ?」 「そう、それ」 「それがどうした?」 というか、そろそろ学校行かないと遅刻する
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!