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「あー、それでね、海君。話を戻してもいいかな?」
「あ、ごめんなさい」
なんかやたら俺を見てくる海さんに、無視されていた親父が話しかける
「例の話だが、状況が状況だけに繰り上げることにしたよ」
「そうですか。わかりました、母にもそう伝えます」
「あぁ。たのむよ」
「それで、芹沢さん達はこの後は?」
「色々としないといけないこともあるからね、この後すぐに戻るよ」
「そうですか、わかりました」
「それじゃあ、雲母(きらら)君によろしくと伝えておいてくれ。陸、そういうわけだから帰るぞ」
「あ、おい。ちょっと!」
さっきから完全に置いてきぼりの俺は、頭に?を10個位浮かべながら訳も分からず、親父に連れられ葬儀場を後にしようとする。すると、後ろから海さんの声がする
「じゃあ、またね。陸!」
そうして、何も知らぬまま俺は夜を迎えた
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