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☆一章
月明かりが透けるレースのカーテンから見えるのは、欠けを補うように満ちていく月のみである。
ふと、目覚めたベットの上で少女はある自分の変化に気付く。
記憶の違和感。
自分の名前はわかる。
ここが自分の家であることもわかる。
けれど、実感が湧かない。家族や友達の顔すら霞んで思い出せない。
突然の事に、少女はパニックを起こしそうになる。
そんな矢先、彼らはなんの前触れもなくやってきた。
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