障害者認定

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倒れてから半年が立ち、四肢麻痺、意識障害で一級障害者となったオカン。私も同じ一級障害者。オヤジは納得しない。私は見た目健常者と変わらない。オヤジの心が全てを拒否している。周りを憎み、自分を憎む。アルコールに逃げるオヤジ。憎しみは祖父母にも迎う。そして私にも。オヤジ自身にも…現在も続いている。障害者認定が降り、高度障害も認められた。金銭的には楽になった。同時にオカンの障害者年金も降りる。病気になる事とは非常にお金が掛かると知った。私自身病気をしているが、難病認定を受けて居たし、すぐに、障害者認定が降りていた為、金銭的に疎かったのかもしれない。これが現実なんだ。在宅介護も親戚からは言われた。無理だ。痰の吸引が出来る人間が居ない(その後私は講習を受け資格をとった)2時間起きの体交、栄養補給、投薬。無理だ。オカンは人工呼吸状態なんだよ。簡単に在宅介護と言わないで。オヤジは病院に居る時間以外はアルコールに溺れる。私は自宅に帰ったり、また実家に来たりの繰り返しだった。甥は耐えていたのだろう。醜い大人の現実を見ながら。
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