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美優『着付け…ですか…?』
高藤(兄)「はい。色々なパーティーには、着物で行くことも多いんです。なので、着付けくらい出来ないと……。 東条には、着物に詳しい方もいますから、話題にされた時に、知っていないと困ります。」
今まで、着物と言えば夏に浴衣くらいしか着たことがない。
(着物なんて、七五三か、成人式くらいにしか着ないと思ってたのに。)
高藤(兄)「それに、外国の方との席では、着物を着ている方が喜ばれますしね。」
マナーだけでも面倒なのに、着付けもしなくちゃいけない。
しかも、今の高藤さんの話しだと、どうも英語も必要らしい。
まぁ、学校での成績は比較的いい方だからなんとかなるだろう。
でも、その後高藤さんから習わなければならないものが相当あることを教えられた。
お茶・お花は、なんとなく想像がついていたが、クラシックの曲や、楽器についても勉強するらしい。
高藤(兄)「幸い、藍沢さんは東条の系列会社の社長のお嬢さんですので、お茶もお花もある程度は出来ると聞いています。 あと、ピアノも習ってらっしゃったとか。」
美優『あ……はい。』
高藤(兄)「ですので、お教えするのも、少しで構いません。 ただ、東条のことと、着付けはこれからきっちりとやっていきますので。」
そう言うと、早速持ってきた鞄の中から、何枚かの紙を取り出した。
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