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―朝―
寝ていると時間はかなり早く進むものだ。
幸いなことに天気は晴天だった。
何故かというと、ヴァイスは学校で使うものを買いに行くつもりだったからだ。
ヴァイス「(ん?もう朝か!時間が経つのは早いな!)」
時計を見ると、am8時45分。
頃合いな時間だ。
しかし、なにかに気付いた。
起き上がれない………
恐る恐る違和感のする右半身に目を向けると……
居た。
完璧に抱き枕にしがみついてるような格好の長女、ヴェルが居た。
ヴァイス「…………。
いやいやっ!
まずいでしょ!
…起こさないように切り抜けるしかないっ!!!」
ムカつくほどすやすや眠っているヴェルの右腕、左腕、右足を振りほどいた。
まだスースー寝ている。
しかし、一番厄介なのが
左足だ!
なんか巻き付けられてる!
なんとか振りほどいて、ドアヘダッシュッ!!!
なんとか気付かれずに済んだが、朝からどっと疲れたヴァイスだった。
ヴァイス「……これなら上級魔物100匹のほうがマシだ…」
ヴェル「…スー、スー
むにゃむにゃ…
ヴァイくぅーん」
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