―7年ぶりの実家―

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先程みたいな激しい音ではないが トトトトトトッ!!! という音が聞こえた。 次の瞬間 「ヴァイス? 帰って来たの?」 綺麗な澄んだ声が聞こえた。 ヴァイス「この声はキュア姉さんだな?」 キュア「うわぁ! わかってくれたんだ?」 キュアの後ろにピンク色のオーラが見えた気がした。 ヴェル「!!!…な、なに?今のオーラは? キュアは、学校だったら男の子っぽいのに…」 キュア「なっ! そ、そんなことはないっ! なにかの間違えだよ姉上!」 ヴェル・バルカン「「あ、明らかに違うなぁ!!!」」 鈍感なヴァイスはよくわかっていない。 キュア「(さ、さすが鈍感の王子だ!…またそこが可愛いのよねぇ)」 ツ、ツンデレ? いや、なんか違うはずだ。 心の中でそんなことを言ってる自分が恥ずかしくなったキュアは、顔を真っ赤にして自分の部屋に着替えに走っていった。 ヴァイス「(なんで顔赤かったんだ?)」 ヴェルはいつも通り夕飯を作りにいった。 するとバルカンが話しかけて来た。 バルカン「…と、とにかくいろいろあったがおかえり、ヴァイス。 あとあそこに居たことは私しか知らないからな」 ヴァイス「何で話してないんだ?」 バルカン「お前が行ったとしゃべったら私の命が! 「何で行かせた!?」とか言って殺られる!!! だから、今まで行ってた所は軽い魔法を設備の揃ったところで覚えたいって言い出したから小さい頃から違う地域の学校に行かせたことになってる! 話し合わせてくれよ?」 ヴァイス「わかった。 確かに殺される! あの二人ならやりかねない!」 バルカン「あ、来週からおまえはヴェルが勤めててキュアが通ってる学校に入学してもらう。 ちょうど来週入学式だからな」 ヴァイス「わかった。 あっちは一段落済んでるからこっちには結構いられるしな」 すると姉二人に聞かれたらまずいのかバルカンは耳打ちした。 バルカン「それにしてもおまえも有名だな 『獄炎の魔神』なんて異名が付いたくらいだからな!」 ヴァイス「そうでもないさ。他にもうちの部隊には『異名付き』がいるからな」 バルカン「今の時代は強いな。 あ、入学式の日には魔力測定があるけど大丈夫か?」 ヴァイス「それについては大丈夫だ。組織に入ると、魔力抑制を覚えるからな」
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