―7年ぶりの実家―

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疲れたような顔で自分の家に帰っているヴァイス。 すると、後ろにあるまあまあ大きい薄暗い森の中から二つほど先程とは違う殺気を感じた。 ヴァイス「……… こんなところにも、魔物は出るのか… まあ、幸い下級だからな…」 そういうと、横に右手を突き出した。 すると空中が裂けてその中に手をいれた。 次に出したときには その右手に全身が紅に染まった剣が握られていた。 この裂け目の名前は、 『次元ツール』 次元の中に自分のものを入れておき、好きな時に道具を出すことが出来る。 ヴァイスは瞬時に一振り横に斬ると、 森のほうから狼のような魔物が二匹でてきた。 襲い掛かって来た狼を 横に一閃すると現れた二匹は真っ二つになって消えた。 また次元ツールに剣を戻すと、また歩き出した。 ヴァイス「……。 どこにでも魔物は出て来るんだな…」 家に着いた。 ヴァイスはヴェルが怖かった。 恐る恐るドアを開けて廊下を歩いていくと、リビングに続くドアから楽しげな会話が流れていたので一安心した。 しかし、思った通りヴェルはちょっとむくれていた。 ヴァイス「た、ただいま…」 バルカン「お!おかえり」 キュア「おかえり!」 一人はむすっとしている。 ヴェル「…… ヴァイ君!ちょっと来なさい……」 ヴァイス「お、俺悪くないような気が…」 そんな叫びも虚しく、一番奥の部屋に呼ばれた。 バルカンとキュアは、大きく手を振っていた。 薄情者達め……
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