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一時消えたヴァイスが現れた場所はなんと、剣士魔導師育成学校の目の前だった。
運よく時間がないので周りには人がいなかった。
ヴァイス「…ひ、人がいなくてよかった…
新入生がいきなり中級魔法使えるわけねぇからな」
キーンコーンカーンコーン…
ヴァイス「あ゛っ!」
ひたすらダッシュした。
9時02分…
ヴァイス「こ、ここだ!」
やっと着きました。
ガラガラガラッ!!!
ヴァイス「初日早々遅刻してスイマセンっ!!!」
……………………。
…………。
クラスのみんなは、いきなりのことでヴァイスをただただみていた。
ヴェル「ヴァイ君!
ちょっと遅刻よ?
早く空いてる1番奥の席について!」
ヴァイス「…!?
何でヴェル姉がいるの?」
ヴェル「なんで?って担任だからに決まってるでしょ?………ん?」
なにかにヴェルは気付いた。
そのなにかとは、ヴァイスへの視線だ。
女子からは恋をしたかのような眼差しが。
男子からはその女子の眼差しを受けているヴァイスヘの嫉妬の眼差しが。
ヴェル「(ライバルが増えそうね!!!)」
ヴァイス「てかさ、学校でくらいヴァイ君って辞めない?(な、なんで遅刻したくらいでこんなに睨まれるんだ?)」
ヴァイスは、やっぱり気付いてなかった。
さすが鈍感王子だ。
ヴェル「えーっ!いやだぁ
ヴァイ君はヴァイ君だもん!(手始めに見せ付けてあげましょうか)」
さっきとは逆に、
女子からはヴェルに対する嫉妬の眼差しが。
男子からはヴェルに対する可愛いと物語っている眼差しが。
ヴァイス「???」
すると入学式の始まりの鐘がなった。
みんなは出席番号順に並んで歩いて行った。
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