―入学式―

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属性が9種類に別れる時の見分け方は、 火のときは、紙が燃え上がってしまう。 水のときは、紙が水浸しになってしまう。 氷のときは、紙が凍ってしまう。 風のときは、紙がスパスパ切れてしまう。 雷のときは、紙が電気を纏ってしまう。 地のときは、紙が硬質化してしまう。 木のときは、紙が緑に生い茂てしまう。 闇のときは、紙が黒い穴状のものに飲み込まれてしまう。 光のときは、紙が閃光に光ると同時に消えてしまう。 このような性質を表す紙を、『性質表紙』という。 因みにこの紙に表れる性質は、一人一人の魔力によってすごく強かったり逆にすごく弱かったりする。 ヴァイスの主力属性の火は、Element・Coreに入ったときに調べたものである。 しかし、ヴァイスの場合、紙に一つの属性でなく7種類も出たのだ。 水浸しになったと思ったら凍り、切れてしまったと思ったらくっついて緑に生い茂って、硬質化し、雷を纏い、最後に一番強いと思われる獄炎によって塵と化した。 その場にいた組織の総帥を含めた全員が一瞬で黙りこくったほどらしい… どんなに才能があるものでも2種類が最高なのだから。 しかも、火に関しては歴史上最高だったとのことだ。
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