after

2/11
前へ
/50ページ
次へ
「―……侠。」 自分の腕に頭を置き、熟睡する少女の名前をそっと呼ぶ。 長く艶(つや)やかな黒髪、長いまつ毛。 美しく長い四肢。 ここまで綺麗な女はいないとつくづく思う。 「侠、朝だよ。」 優しく何度もその愛しい人の名を呼ぶ。 「…ん……春日…?」 侠は重い瞼をゆっくりと上げ、自分の名を呼ぶ者を確認する。 「何?侠…。」 ・
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

370人が本棚に入れています
本棚に追加