こんにちは赤ちゃん

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えっ!?にわかに狼狽える私。 何故、ここを出て行かねばならないのですか? そしてここを出て行ってどこへ行けと云うのでしょうか?神よ。 「現世では毎日、大勢の人間が死んでいる。死んだ者達はここへとやって来るのだが、天国にも定員と云うものがあってな、古い住人から現世へと転生しなければならないのだ。そして、お主の転生する番がやって来たのだ」 その時だった…私の脳裏に消えていた現世での過去の記憶が蘇った。 思えば不幸な人生だった。 受験地獄に追われた時代。 楽しくもない会社勤め。 破綻した結婚生活。 親の意を汲まぬ子供達。 そして、孤独に過ごした晩年と死… この幸せな世界から追い出され、現世へと舞い戻る?考えるだけで恐ろしい。 あそこには戻りたくない・・・嗚呼!あそここそ地獄なのでは?・・・ 私は神に頼み込む。頼むからここに居させてください、と。最後には涙まで出てきた。 しかし、神は無情であった。 「お主はこの天国で充分に幸せな時を過ごしたではないか。過去の現世でのお主の不幸は既に埋め合わせられた。さぁ現世へと生まれ変わるが良い」 泣き叫び懇願する私。 私は泣き叫んだ… 私は泣き叫んだ… その私の体に激しいショックが走った。 そして私は意識を失った…
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