こんにちは赤ちゃん

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私がここに来てどれくらいになるのだろうか? あまりに長い年月をここで暮らし、過去は彼方へと流れて行った。 ここは快適だ。寒くもなく暑くもない。 果てしない空間は美しい自然に囲まれ、空腹にもならず、たとえ何かを食べたいな、何かを欲しいな、と思うとそれは目の前に現れて私を満足させる。 いつから私はここにいるのだろう? 他人に会う事も無く、余計な気を使わなくても済む。 たまに寂しくもなるが、そう思うと何処からか人がやって来て話し相手になったりしてくれる。 女性を求めれば、また然りである。 あまりに遠い過去、私は不幸な世界にいた様な気がする。 あそこはいわゆる、現世であり、ここは死後の世界なのだろうか? どちらでも良い、この世界は安らぎに包まれている。 全てが満足であり、幸せに満ち溢れている。 ある日、いつもの様に雲の絨毯に寝ている私に何者かが何処からか語りかけてきた。 心の中に響く、優しく美しい声。声は言う。 「どうだ?この幸せな世界は?お主も気づいてはいるだろうが、ここは天国だ」 するとあなたは神様ですか?私は問う。 「うむ。その通りだ。しかし、お主も長くここに留まりすぎた。そろそろ下界に行かねばならない」
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