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当時は、まだまだ、幼くてユリちゃんを胸に抱き締めて、アイツら全部と戦って守護(まも)ってやるからと言えなかった私。
私は、自分の、不甲斐なさを噛み締めていたのだった。
だけれど、そんな表情を少しも見せずに精一杯、強がりながら、私は、ニコリと微笑んで、こう言ったのだった、しかし、こんな惨めな言葉しか出てこなかった。
「だ、大丈夫だよ!
ユリちゃんが、泣くのは見たくないから・・・
俺が、アイツらからイジメられる盾になってあげるから、だから、学校にいる時には、無視して良いから。
話さなくても、良いからさ。」
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