ZX-9R

5/5
前へ
/220ページ
次へ
遥か彼方で発進したであろぅZX-9R🚲💨 排気音はまるで聞こえなぃ… 真夏のアスファルトが煮えて遠くがボヤける まるで映画を見ている様だ 人間に備わった五感が視覚のみに集中され、無音状態になるY氏 無論暑さも全く感じなぃ 彼方から猛スピードで向かって来ているであろぅ9R 小さな常時点灯のヘッドライトが小刻みに揺れている かなりスピードが乗っている様だ 女「Yちゃん怖いょ…」 ポツリ呟きY氏の手を握るムーブの姉ちゃん 無言で息を飲むY氏… 僅か数十秒の事が非常に長い 「クワァァァァン」 9Rの排気音が聞こえ始めた‼ まだバイクは小さく見える 次の瞬間っ‼ 「グバァァァァッ💥」 一瞬ライトの位置が高くなり排気音がデカくなる‼ セーブして走っていたのだろぅ、ココに来て余力を余す事なく全開入力するマサ‼ 車体が軽くリフトしフロントフォークは伸びっ放しだ 車速の速さが手前から解る Y「来る…」 「クゥゥゥ〰〰 ッン ワァァァ〰ン」 一瞬だ 閃光の如く駆け抜ける車体 人間の動体視力では静止画で確認は不可能だ 目の前を通過するソノ瞬間的なパワーは身体を突き抜ける何かがある‼ 距離が縮まる事に比例して大きくなる排気音もエンジン音も…吸気音さえも目の前では 一瞬の「無」 爆音からスタッカートの効いた様な完全な無音状態‼ ただただ、大気を無理やり切り裂き突き進むソノ感覚だけが目の前で起こる ムーブの横で9Rの通過を見届けたY氏 通過の瞬間にムーブが視界の邪魔になったので車の横から頭を出す… 9Rが視界から外れたのは僅か0.2秒か0.3秒 “ソコ”には居ない💧 爆音だけを残しソノ姿は既に遥か彼方を飛んいた‼ Y「うぉ~‼やりゃぁがった〰‼😆」 興奮が少し遅れてやって来たY氏😃 「スゲェX2」 「良かったX2」 と彼女と喜ぶ😁 暫くしてソローっと戻って来たZX-9R バイクに跨がったままシールドを上げるマサ 何事も無かったかの様な仕草だ Y「やったのぅマサ😃ブチ速かったど‼なんぼぉ出とったんな⁉」 マサ「おぉ~240ぐれぇかのぅ」 Y「馬鹿じゃがオメェ😅」 荒れ果てた舗装、150キロでも出す気にならなぃ😣 マサの生息速度域は自分と違い過ぎている いつか単車でマサは死ぬだろぅと確信するY氏😓 丁度10年経った今でも鮮明に思い出せる程印象的な体験だった😃
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3895人が本棚に入れています
本棚に追加