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遥か彼方で発進したであろぅZX-9R🚲💨
排気音はまるで聞こえなぃ…
真夏のアスファルトが煮えて遠くがボヤける
まるで映画を見ている様だ
人間に備わった五感が視覚のみに集中され、無音状態になるY氏
無論暑さも全く感じなぃ
彼方から猛スピードで向かって来ているであろぅ9R
小さな常時点灯のヘッドライトが小刻みに揺れている
かなりスピードが乗っている様だ
女「Yちゃん怖いょ…」
ポツリ呟きY氏の手を握るムーブの姉ちゃん
無言で息を飲むY氏…
僅か数十秒の事が非常に長い
「クワァァァァン」
9Rの排気音が聞こえ始めた‼
まだバイクは小さく見える
次の瞬間っ‼
「グバァァァァッ💥」
一瞬ライトの位置が高くなり排気音がデカくなる‼
セーブして走っていたのだろぅ、ココに来て余力を余す事なく全開入力するマサ‼
車体が軽くリフトしフロントフォークは伸びっ放しだ
車速の速さが手前から解る
Y「来る…」
「クゥゥゥ〰〰 ッン ワァァァ〰ン」
一瞬だ
閃光の如く駆け抜ける車体
人間の動体視力では静止画で確認は不可能だ
目の前を通過するソノ瞬間的なパワーは身体を突き抜ける何かがある‼
距離が縮まる事に比例して大きくなる排気音もエンジン音も…吸気音さえも目の前では
一瞬の「無」
爆音からスタッカートの効いた様な完全な無音状態‼
ただただ、大気を無理やり切り裂き突き進むソノ感覚だけが目の前で起こる
ムーブの横で9Rの通過を見届けたY氏
通過の瞬間にムーブが視界の邪魔になったので車の横から頭を出す…
9Rが視界から外れたのは僅か0.2秒か0.3秒
“ソコ”には居ない💧
爆音だけを残しソノ姿は既に遥か彼方を飛んいた‼
Y「うぉ~‼やりゃぁがった〰‼😆」
興奮が少し遅れてやって来たY氏😃
「スゲェX2」
「良かったX2」
と彼女と喜ぶ😁
暫くしてソローっと戻って来たZX-9R
バイクに跨がったままシールドを上げるマサ
何事も無かったかの様な仕草だ
Y「やったのぅマサ😃ブチ速かったど‼なんぼぉ出とったんな⁉」
マサ「おぉ~240ぐれぇかのぅ」
Y「馬鹿じゃがオメェ😅」
荒れ果てた舗装、150キロでも出す気にならなぃ😣
マサの生息速度域は自分と違い過ぎている
いつか単車でマサは死ぬだろぅと確信するY氏😓
丁度10年経った今でも鮮明に思い出せる程印象的な体験だった😃
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