Y氏、プロライダー引退

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しかし、最速の新聞屋にも悩みがあった… 章の冒頭でもあった様に本業と復業、様々な人との付き合い… 日々疲労が蓄積する そぅ、時間が足りないのだ 平均睡眠時間が2、3時間 時には寝ない日もあった いくらY氏が19歳で若いと言えど無論楽ではなぃ💥 そんな生活が半年程続く 寝苦しぃ夏が過ぎて秋になる 10月にもなると涼しくて良く寝れる😃 お陰で大事な新聞の仕事も寝坊してしまう😣 独り暮らしのY氏、起こしてくれる人など居ない ある週の事、不覚にも一週間の内に2度も寝坊してしまった事があった… 新聞屋の社長にも注意される 社長「Yくん、ヤッパリ本業と合わせて新聞配達は難しいんじゃねんか?身体が持ちょーらんのじゃろぅ?」 Y「スンマセン社長、でも僕この仕事好きなんです。ずっと続けて来たしこれからも続けて行きたい思ぅとるんです」 社長「そぅか、せめて配達件数を半分にしたらどぅなん?少しは楽になるじゃろぅ」 Y「いえ、今まで通りでやらしてもらいます、でも社長に迷惑掛ける訳にもいかないので…」 と言ってY氏は社長と約束を交わす その月の残り20日余りを一度も寝坊しなぃ事… もし寝坊すればキッパリと新聞屋を辞める事 自分で出した条件だ それからの毎日は特に気合いが入った 寝る時に緊張する 緊張して寝ないと朝3時には起きれない 元々血圧も体温も低いY氏、早起きには向いていなぃ… 熟睡しなぃ様に座って寝たり布団で寝ない時もあった それから何事もなく半月が過ぎた Y氏の身体は限界に達していた ある朝、時間通りに起きれず自分の決めた約束に従い新聞屋を辞める決意をした 7時前に新聞屋に行くと社長が1人珈琲を飲んでいた Y「社長、スイマセン 今まで長い間お世話になりました」 何も言わずにY氏の正面に立ち肩に手を置く社長… 社長「若い頃からよぅ頑張った‼今までありがとうなYくん‼」 午前7時過ぎ、ノンビリと家に帰るY氏 朝日を背中に浴び肩の荷が降りて非常に清々しい気分だ 朝がこんなにユックリと過ぎるなんて😌 こうして5年続けた新聞配達にピリオドを打ったY氏 プロのライダー引退の時だった この先のオートバイの乗り方にも非常に役に立っている いつの日か地方レースの大会で優勝するY氏の走りの糧になっている事など この頃のY氏は知るよしもなかった😌
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