キャッチ･ザ･ドリーム

†第1球† 波乱の入学

俺の名前は野上京介。
幼稚園の頃からバット(プラスチック)は常に持って遊んでいたし,小学校に入学してからはこれでもかと言う程に野球に熱中していた野球バカ。

小学の頃からピッチャー一筋で今まで野球生活を過ごしてきた。

自分で言うのも何だけど,小学の時から投げる球が速く、それなりに名の知られたピッチャーでチームを何度も優勝に導いた。
もちろん,自分だけの力だなんて言わない。
小学校からのパートナーで,俺の球を取ってくれる相方かつ親友の亮がいなかったら自慢の球も意味がなかったからだ。

そして,それなりに名の知られた俺たちバッテリーは毎年甲子園制覇するこの白桜高校に野球で入学する訳だ。

｢っしゃあ！
ゾクゾクすんなぁｯ！｣

俺は武者震いを楽しみながらその一歩を踏み出した。