†第1球† 波乱の入学

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教室でのHRが終わってからもう30分。 クラスメートが帰った教室で,俺たちはまださっきの入学式での事で担任+教頭&校長に怒られていた。 「元気があるのは良い事だけど,ちゃんと場を選ばなきゃダメだよねぇ?」 「「はい,ホントにすいませんでした。」」 形こそ謝ってはいるものの,俺たちの頭の中にはもう始まっているはずの野球部の練習の事しかない。 何回も時計を気にしているのが気付かれたのだろう,担任に「そんなに早く帰りたいのか」とゲンコツを喰らった。 そこから更に5分,やっと俺たちは解放された。 「あーッ! 初日からツいてねぇなぁーッ! 野球部の練習,絶対にもう始まってるよ!」 「マジで初日から最悪だわッ! ホント,調子に乗るんじゃなかったしなぁ! 遅れちまったけど,まぁ大丈夫だろ!」 俺たちのこの会話は野球部が練習しているグラウンドへと走りながら。
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