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「お前らは知らないだろ?
ウチの野球部はなぁ,野球推薦で高校を合格した奴らの中でも、より優秀な奴らには入学した日から入部するようにさせてる訳。
それをお前らが知らないって事は,どうゆう事かよく分かるよな?」
これ以上は聞きたくないぐらいハッキリした説明だった。
「残念ながら,敵なし無敵バッテリーは2人揃って落選だ。
アハハハッ!」
わざわざ言わなくても分かるのに………ハッキリと言われた。
「…何でなんですかッ!
中学時代にあんなに実績残してる俺らが何で選ばれないんですかッ!?
そんなの誰が決めたんですかッ?!」
冗談じゃないッ!
このまま納得する訳になんていくかッ!
「だからよぉ……地方で優勝してたくらいで調子に乗ってんじゃねぇよッ!
ウチは全国レベルなんだよッ!
いくつかの県の中で優勝したくらいで良い気になってんじゃねぇ。
俺はな?
お前らみたいな実力もねぇくせに調子に乗ってる奴らが1番大嫌いなんだよッ!
優秀選手を選抜するのは,今は走り込みに行ってる3年の先輩方だ。」
「………そんなに俺たちをバカにするなら試してみてくださいよ。
コイツの球を打ってみてくださいよッ!」
今まで黙っていた亮が急に宣戦布告を発した。
でも,俺ももちろん賛成だ。
頷く事でその意志を表す。
「そこまで傷付きてぇなら試してやる。
おい,新入りッ!
コイツの心を望み通りに挫いてやってくれ。」
「は,はいッ!」
どうやら俺の球を受けるのは,3年がこの場にいないからって調子に乗ってる2年の先輩ではなく、入ったばかりの1年……優秀な1年みたいだ。
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