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「葵皆に話してもいい?」 「いや…。私が自分で話す…。」 中林龍一。私が生まれて初めて好きになった人で初めて付き合った人…。とても優しい人だった。けど、ある日突然なんの前触れもなく豹変した。 私と彼が彼の家で2人でお昼寝してた時の事。寝ていた私は物凄い息苦しさを覚え目を覚ました。目を覚ますと目の前には私の上に跨がり凄い形相で私の首を絞めている彼がいた…。怖くて声も出せず彼が私の上に跨がって身体を固定しているため抵抗出来ない私はただ苦しさに耐えながら彼を見ているしか出来なかった…。それに彼は気付いたのか正気に戻り私の首から手を離し私を抱きしめながらこう言った…。 「ごめん。ごめん。ごめんね。俺何でこんな事しちゃったんだろう…。お前の寝顔見てたら凄く愛おしく思えて…。けど、気が付いたらお前の首を絞めてしまってた…。本当にごめん…。」 私は何故彼を許そうとしたのかわからなかった…。けど、許してしまった…。
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