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死の都 ~イストラカン~
ヴァンパイアの襲来によってこの辺りにあった町は破壊された残ったのは町の残骸とグールとなった人々の群れだった。
グールは人の死体に暗黒物質(ダークマター)が取りつくか生きた人間に暗黒物質(ダークマター)が侵入することによって出現する。
グールになった人間はヴァンパイアの僕となる。
あの日……父さんが死んだ日からこの町は大きく変わり始めた。
ギルドを結成してヴァンパイアに立ち向かっていったヴァンパイアハンターのみんなはヴァンパイアの伯爵に殺された。
そして、ヴァンパイアの襲来からみんなを守ろうとした父さんもヴァンパイアの伯爵に殺された…………。
そして、伯爵はこの辺りを死の都に変えた。
ヴァンパイアが住むのにふさわしい環境にする為に。
人間は襲われ血を奪われる存在になった。
僕がこれから行うのは復讐かもしれないし償いかもしれない。
あの日、父を殺された復讐と何も出来なかった父への償い……。
この手に持っている銃は父さんの形見だ。
『太陽銃』……使用者の魔力か太陽の光を弾にして打ち出す銃だ。
あの日、父さんが死んだ日に決めたんだヴァンパイアハンターになると…。
「この先か……」
闇に覆われた空の下………。
僕は歩き出した。
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