゚.* 第二章 *.゚

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  愛するあの人は私が売られる前、こう言った。   「 俺たちなら大丈夫。離れていても、どんな事があっても頑張れるよ。  だから・・・、明日を信じて待っててくれ・・・。 」   ((信じられる要素なんてどこにあるの?明日なんて、誰にも分からないのに・・・。))   って思いながらも・・・、   毎日、毎日つぶやいた。 ツラくて苦しくなった時も、寂しくなった時も。   『 明日を信じて・・・あの人はきっと、明日迎えに来てくれる。 』   と・・・。 おまじないのように、毎日、毎日つぶやいた・・・。   私はあの人の真似をして、空を見上げ、こうつぶやいた。
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