゚.* 第三章 *.゚
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その頃、俺は愛する人が亡くなった事も知らず、ただ、ただ、砂の海を掘り続けていた。 折れたシャベルで・・・ただひたすらに・・・。 もう俺もすっかりおじいさんになってしまった。 しわしわになってしまった顔の奥の小さな瞳はただ、必死に砂を掘り続ける事だけを考えていた。 ただ必死に・・・。 一体俺が掘り出したかったものは何だ? ・・・一体俺が掘り出したかったものは、何だったんだ?・・・―
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