もうすぐクリスマス

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「クリスマスパーティー?」 「そう、香奈さん家で。24日だってさ」  学校も終わり、部活も終わり……着替えをしている部室で、俺と巧は話していた。内容は、さっき葵さんから聞いたパーティーの話… 「ふぅ~ん、健吾は行くのか?」 「行くよ。それで、巧も一緒にどうかと思ってさ……ていうか、男子5、6人誘ってほしいって葵さんに頼まれたんだけど…」 「なるほどな。頭数揃えなきゃならねぇわけ」 「…そう」  人にお願いされると…弱いんだよなぁ、俺…  参ったな、といった感じで俺は頭を掻く…  そんな俺を見て巧はやれやれといった顔をする 「分かった分かった。俺も行くよ。たまにはこういうのもいいだろ」 「おぉ、助かるよ巧」 「あとは速水達にも声かけりゃ、丁度6人になるぜ」  別な所で着替える速水君達を、巧が親指を立てて示す。俺は頷くと、みんなに声をかける 「ねぇ速水君達、ちょっと話が……」 「行く行く行く~!」  俺が手を挙げた瞬間だった…………速水君は返事をしながら勢いよく俺の傍へと寄ってきた 「まだ何も言ってな……てか、近い近い近い!」  速水君のあまりのアップに、俺はこれでもかと上体を後ろに反らす… 「パーティーだろパーティー?…絶対行く!」 「わ、分かった……で、他のみんなは…?…」  速水君の後ろでこっちの様子を伺ってる3人に俺は訊いてみる 「行っていいなら、僕もぜひ」  と、大河原君… 「おいらも」  と、神崎君… 「……………行く……………」  と、山根君…  みんなの参加を受け付け、俺はとりあえず安心する… 「じゃあ、この6人で参加ってことで大丈夫だね」 は~い 「ぁ、あと女子も人数に合わせて来るってさ」 おぉ~ 「ぁ、それとプレゼント交換もあるから準備しといて欲しいって」 …………  あれ…?…返事が…消えた… 「プ、プレゼント交換…だと…?」  速水君が目を怪しく輝かせている… 「そ、そうだけど……何か変?」  思わず自分が変なことを言ってしまったような気分になった…  けど… 「それっぽくなってきたー!!」  取り越し苦労だったらしい。はしゃぐ速水君を呆れながら眺める… 「何なんだ、一体…?」  いまいち掴めない速水君の様子を、巧が簡単に表現する… 「バカが舞い上がってるだけだろ…」  その後も、部室はしばらく賑やかだった……
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