ステキな話

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「ごめんね……ごめんね……」   お母さんはそう言いながら何度も何度も男の子を抱き直します。男の子は口を横一文字にしてしっかりと立っていました     雪が再び2人を包み込みます。それはツリーの光に照らされ、美しい光の柱のように見えました         「それでいいのですよ――」     僕は風が吹き抜けた時にそう聞こえました。それはサンタがお母さんに伝えたかったことだと思いますよ       お母さんの涙は止むことなく、足下の雪を一滴一滴溶かしていきました
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