ステキな話

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全てが戻りました     時計の針が0時を差し、鐘が鳴り響きます。ゆっくりと流れていく幸せに満ちた、そして静かな街に――         鐘が鳴り終わると、男の子が   「帰ろうよ、お腹すいた」     と言いました。お母さんは少し間があって一つ、うなずきました     ひざの汚れを払い、そっと男の子の背中に手を当てました。男の子は素直に駅の方を向き、お母さんとホームに消えて行きました―――
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