超☆我儘なお嬢様

１０００人目の執事

しばらくして私と桃花は帰ろうと教室のドアを開けると…

「お嬢様、お迎えにあがりましたよ。」

とっさにバンッとドアを閉めてしまった。

………。

いや、今のは幻聴よ。

そうよ、絶対…。

気を取り直し桃花に話しかけることにしたが…。

あれ…？
桃花さん？
何その顔？
怖いんですけど…。

そう思いじっと見つめていると私の視線に気付いたのかパッと表情を和らげた。

「よかったじゃない。今度の執事は優秀そうで…。」

そう言うと私の背中を押す桃花。

「ちょっと、何するの！」

「お迎え来てるし帰るんでしょ？」

嫌～！やめて～！
せっかく気付かない振りをしてたのに…;;

ぐいぐいと背中を押され私は気付きたくなかった存在の前まで来た。

その存在は…勿論

専属執事-氷室怜

「怜、あなたも他の執事と同じで何日もつかしらね？」

ドアを開けると目の前にいる怜に桃花は作り笑いをしながらそう言った。

あれ？桃花、こいつの事知ってるの？
私が疑問にもつとその質問に答えるように怜が淡々と答えた。