【第1章】the past

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「きゃぁぁぁあ!」     雛は机から離れ しゃがみ込み叫んだ。       給食の時間、 泣き叫ぶ雛を見て ケタケタ笑う男子。     「おい雛ショックでかくね?  まじウケんだけど!  今野やりすぎだから!  あはははは!成功~」       雛の机の周りに群がる クラスメート達。   「ちょっと‥やりすぎ‥」       いつも雛を虐めていた女子も 男子の行動に驚いた。             雛に用意された給食に           虫。           「‥うわぁぁぁぁ嫌ぁぁ」     雛は教室を飛び出し   当ても無く走った。         気が付いた時には     夕方、日が沈み掛けていた。     「あたし、虐められてんだよ」     夕日に少し話し掛ける。     「上履き隠されるのなんて  毎日みたいなもんだし、    体育の時なんてさ  体操着ごみ箱のなか(笑)    今日なんてね、あたし  給食に虫混ぜられてて  本当悲惨だったんだよ」     夕日が沈み切るまで雛は 永遠と話し掛けた。     幾ら涙を流しても 幾ら弱音を吐いても     空は雛の話を大きく 受け止めてくれる     そんな気がした。image=39752297.jpg
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