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俺は部屋に戻り昨晩の出来事は気のせいだといいきかせた。どう考えても有り得ないからだ。
夜11時をまわり寝ようと思い電気を消した。
「やっぱ気になる・・・」
あっそうだ!シャッターを閉めようと思いシャッターを閉めた(俺の部屋は雨戸の変わりにシャッターがついてる)
これで安眠できると思い、ふたたび就寝した。
深夜また目が覚めた。
「ビシビシ」
・・・・やっぱ聞こえる。
気のせいなんかじゃない!昨日は、カーテンを開けれたが今日は、そんな気になれない、もしなんか見えたらという気持ちからだと思う。完全に見えない何かにおびえてる自分に気付いた。
俺は、十代の頃は、暴走族に入っていた。喧嘩は、強いほうじゃなかったが敵対してるチームの人間5人、6人に囲まれて、これからボコボコにされる寸前だっておびえたことは、ない。
素直に思った、怖いと・・・
俺は、寝る前にシャッターを閉めている、外から押すのは不可能だ。確実に人間の仕業ではない!
もしカーテンを開けて手だけ見えたら・・・だめだ怖い。
「ビシビシ」
また鳴った。
寝たふりをするしかない!と思いシカトすることに決めた。
「ビシビシ」
まだ聞こえる。
3回ぐらい聞こえた後しばらく沈黙が続いた。俺が少し安心した直後
「ビシッビシッ」
さっきより音がでかい!!
俺はなぜか歯をくいしばって、握りこぶしをつくり、目を閉じていた。
ガラスと俺の距離は1mもない!次は何が起きるんだ!
だが音は鳴らなくなり俺はいつの間にか眠りについていた。
目覚まし時計が鳴り朝をむかえた。全然寝た気がしない、あの現象はあれで終わってほしいと思いながら仕事に行った。
だがこの怪奇現象は終わらない。
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