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俺は土木関係の仕事をしている。肉体労働だ、寝不足には、こたえる。
仕事中も深夜の出来事ばかり考えてしまう。
職場には十代の頃からのつきあいの友達がいる。そいつはH君、中学や、入っていた暴走族も違うがとても仲がいい。
「Hに相談してみようかな」
だがそのHは怪奇現象なんてまったく信じないタイプだ。十代の頃みんなで廃墟になった病院や殺人のあったホテルなどよく行った。俺とHは先頭をよく歩いていた。
そん時Hは、
「お化けより欲望を持った人間のほうがコエーよ」
俺もそう思っていた。
だが今回はちょっと違う、相手が人間ではない。
ちょっと聞いてみた。
俺「オバケっていると思う?」
おもわず真剣に聞く俺
H「なによ、いきなり・・・見たコトねーから何とも言えねーな、なんで?」
俺「(俺もまだ見たわけじゃないが) 聞いてみただけだよ」
H「なんで~♪なんで~♪」
俺「やっぱいいや」
H「なんだよ、おしえろよ~♪」
とても楽しそうに聞いてくる・・・
聞くヤツ間違えた・・・
俺もまだ「ビシビシ」という音を聞いただけだから説明が難しい。
俺「ちょっと部屋でね、今度話すよ」
H「もしかして、オバケ見ちゃったの? カッチャンの住んでる横、墓地だからお盆で霊が帰ってきてんじゃね」
たしかに俺の部屋の近くに墓地があるが今まで気にしたことはない。
意外にもまともな答えが帰ってきた、だが去年、その前はそんなことなかった。俺「なんかあったらまた話すよ」
仕事が終わり、部屋の前にに着いた。
もしHの言う通りなら俺には害はないはずだ。
少しは気がらくになった。
そしてまた夜がきた。
連夜の寝不足と仕事の疲れですぐ眠くなる。
今夜は何もなければいいなと思い就寝した。
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