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200X年7月2日午後1時10分 北海道中川音威子府村 尾崎家地下
階段を降りると短い廊下があり、部屋が二つある。尾崎は扉についている鍵を外し、扉を開くと裸電球がぶら下がっている6畳程の部屋があり、中には様々な武器があった。
上田
「おぉ………。コレどうしたんだ?」
尾崎
「海外で買ったり、外人部隊ん時に敵から奪ったもんをもらったり………」
上田
「スゲェなぁ~」
尾崎
「使う武器を選べ。そしたら自分で整備しろよ」
上田
「わかった。じゃあ………………………………オレはM16A2とドラグノフでチビなる銃は………M92でいい」
尾崎
「じゃあオレはAR18とM14とP210だな」
200X年7月2日午後1時45分 北海道恵庭市恵庭駐屯地 陸上自衛隊北部方面隊 第一戦車群
相馬
「ふぅ~~」
相馬がタバコの煙を大きく吹いた。
神内
「いい加減タバコやめたらどうだ?」
神内が呆れながら言う。
相馬
「バカ。ニコチンパワーの補給だよ」
神内
「んなの全然アテになんないって。やめといた方がいいんじゃないか?」
相馬
「これから駆け足が始まるんだからさ。それで全力を出しきるためさ」
そう言うと相馬はまたタバコを咥えた。
神内
「勝手にしろ。オレは先に行ってるからな」
相馬
「おいおいそりゃないぜ!!」
相馬は赤く塗られた煙缶にタバコを入れて急いで神内の後を追った。
200X年7月2日午後2時 北海道旭川市旭川駐屯地 陸上自衛隊北部方面隊第二師団 島田隊
島田隊の休憩室では新しく陸上自衛隊で採用になった戦車の話でもちきりだった。
ワイワイガヤガヤ
鈴原
「…………その戦車に乗るのは日本中から戦車兵の精鋭を集めた部隊らしいですよ」
望月
「やっぱりそうか………どうりで調達台数が少ないと思ったぜ」
その時休憩室に島田が入ってきた。島田隊全員が今やっていた全ての行動をやめ、島田に敬礼をした。
島田
「集合」
全員が島田を囲むように集合した。
島田
「防衛省から直接連絡があった。北朝鮮の大輸送船団が北海道に向かっているそうだ。すぐに戦闘準備をするよう命令を受けた」
全員背筋をピンと伸ばし、ピクリとも動かなかったが内心は動揺してるだろうなと島田は思った。
島田
「我々はこれより駐屯地を出発し、音威子府村まで前進する。移動はへりだ。全員第一種戦闘装備を使用する。今からこの休憩室の床下にある武器庫から自分の武器を取り出し整備しろ。」
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