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200X年7月2日午後2時 北海道中川音威子府村
武器はリビングに移動されていた。
上田
「ふぅ…やっと終わったな。弾は?」
尾崎は銃を分解しながら答えた。
尾崎
「和室の床下だ」
上田が畳をはぐと、弾がびっしり詰まっていた。
上田
「スゲェ………」
上田は弾をできる限り持ち、リビングへ運んだ。
尾崎
「地下室に空マガジンがあるから取ってきてくれるか?」
上田
「はいよ」
200X年7月2日午後2時30分 東京都港区赤坂檜町付近 防衛省中央指揮所
統幕議長
「北の輸送船団はどうだ?」
ヘッドセットを使っている防衛省職員Aが答えた。
防衛省職員A
「現在の輸送船団の位置は佐渡島の沖合40海里の地点で速力は30ノットです」
統幕議長
「その速力だと明日には北海道に到着するな。陸自の北部方面隊には連絡したか?」
防衛省職員C
「ハイ。戦闘準備よしです。島田隊は音威子府村へ向かうとのコトです」
統幕議長
「彼等に期待しよう。北の予想上陸地点は?」
防衛省職員A
「北海道天塩町付近だと思われます」
統幕議長
「そうか。東部方面隊の救援をいそげ」
そう言うと統幕議長はコーヒーを頼んだ。
200X年7月2日午後3時30分 北海道旭川市旭川駐屯地 陸上自衛隊北部方面隊第二師団 島田隊
島田隊は全員完全武装でヘリポート前で整列していた。ヘリポートにはすでにエンジンを始動したCH47が待機していた。
八木
「隊長にーーっ!!!敬礼っ!!!」
一糸乱れぬ動きで島田に向かって敬礼した。
島田
「番号」
隊員たち
「①!・②!・③!・④!・⑤!・⑥!・⑦!・⑧!」
島田
「休め。そのまま聞け」
島田は一呼吸おいた。
島田
「自衛隊としては初の実戦となる。全員最善を尽くすように。以上」
八木
「敬礼!!」
島田も敬礼する。
八木
「直れっ!!」
島田
「よし、全員CHに20秒以内に搭乗!!急げ!!」
島田隊は10秒ほどで搭乗完了した。
CH47乗員
「全員収用。後部ハッチ閉鎖」
ウィィィィィン
後部ハッチがゆっくりと閉まった。
CH47コ・パイロット
「コクピットからキャビンへ後部ハッチ閉鎖を確認」
CH47乗員
「キャビンからコクピットへ了解。キャビンレディ」
CH47パイロット
「司令室、こちらチヌーク1、離陸準備よし、離陸許可願う」
司令室(無線)
「チヌーク1了解。離陸を許可する。風は西から風速10m」
CH47パイロット
「こちらチヌーク1了解。コクピットからキャビンへ、風が強いから多少揺れる。注意せよ」
島田
「キャビン了解です」
CH47パイロット
「了解」
CH47コ・パイロット
「システムオールグリーン。テイクオフ」
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