異変

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200X年7月2日午後4時 日本海海上日本領海内 海上自衛隊所属艦「ゆきかぜ」CIC 最新鋭イージス艦「ゆきかぜ」はレーダーで北朝鮮の大輸送船団が北海道へ向かっているのをはっきりと捉えていた。 副長 「どうします?攻撃しますか?」 副長がレーダーの画面を見ながら聞いてきた。 鈴木 「いや、このまま追跡を続けよう。僚艦の詳細を出せ」 副長はキーボードをカタカタ鳴らしながら僚艦の詳細を読み上げた。 副長 「僚艦は護衛艦<あきづき>です。現在速力は30ノット。左後方に展開しています。距離は約1000」 鈴木 「了解。レーダー員、敵輸送船団に異常は?」 レーダー員 「今のところは特になにも………」 鈴木 「そうか……」 レーダー員 「艦長!!敵輸送船団から光点が1つ離れていきます!!」 鈴木 「なに!!<あきづき>に連絡だ!!」 通信士 「了解!!」 副長 「対空戦闘用意しときますか?」 副長は小声で聞いてきた。 鈴木 「よし……対空戦闘用意!!」 副長 「対空戦闘用意!!対空戦闘用意!!」 ミサイル員A 「前部VLSスタンダード対空ミサイル準備よし!!」 ミサイル員B 「後部VLSシースパロー対空ミサイル準備よし!!」 機銃手 「近接防衛システム準備よし!!」 砲雷長 「対空戦闘用意よし!!」 鈴木 「よろしい」 レーダー員 「先程船団を離れた敵艦から光点が4接近!!対艦ミサイルです!!」 艦長 「スタンダード発射用意!!」 ミサイル員A 「スタンダード光点にロック完了!!」 鈴木 「発射ぁっ!!」 VLSのハッチが開き、スタンダード対空ミサイルが発射された。 シュゴォォォォォォ!! レーダー員A 「スタンダード対空ミサイル目標に命中!!光点1レーダーから消滅!!」 レーダー員B 「光点2左へ展開、僚艦をホーミングしているようです!!」 鈴木 「よし!!左対空戦闘、目標光点1撃ち方始め~!!」 砲雷長 「目標光点1主砲、撃ち方始め」 砲手 「撃ち方始め!!」 光点1に向かって主砲が撃たれた。 ドォン!!……ドォン!! レーダー員 「光点2!!僚艦に衝突!!僚艦ロスト!!」 鈴木 「僚艦の生存者救出に向かえ!!」 「ゆきかぜ」は取り舵を取った。 レーダー員 「光点1!!我が艦の主砲攻撃により消滅!!」
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