大好きな貴方へ

出逢い

貴方と出逢ったのは４年前…。貴方が19歳、あたしが24歳の春だった。
その時あたしには別に好きな人がいて、その人がバイトしてるバーに貴方もバイトとして来てたんだ。
それが二人の最初の出逢い。

この時は貴方を好きになるなんて思ってなかった。
貴方はあたしの善き相談相手だったから、あたしの悩みや愚痴聞いてくれて慰めてくれたり励ましてくれた。
その後、好きな人が店を辞めてあたしも行かなくなったから会ってなかった。

その年の冬、知り合いの若社長に飲み会を頼まれた。幹事同士が知ってる貴方が働いてるバーで飲み会をする事になって、貴方と二度目の出逢いをする事になった。
あたしは振られていて、男性陣と知り合いだった事もあり、飲み会が盛り上がってるのをいい事にかなり飛ばして飲んでた…っていうか飲まされてた。
ただそこに貴方が担当としていた事は覚えてるよ。
みんな仲良く盛り上がってて、あたしも出来上がってて貴方の傍にある３個くらい積まれた椅子に座って、貴方と手を無理矢理つないでた。
何でそんな行動に出たのか分からないけど、貴方は酔っ払いのあたしの手を振りほどく事なく『大丈夫ですか？』って気遣ってくれたね。冷静に考えたらあたしはお客だし、飲み過ぎてるのを見てるから店員として当たり前の事なのかもだけど…。
酷い振られ方で傷付いてたから、すごく嬉しかったんだよ。