ストーリー

2/2
前へ
/92ページ
次へ
「キョン」というあだ名を持つ主人公は退屈な毎日の生活に飽き飽きしながらも、県立北高校での新たな生活に胸を膨らませていた。 クラスでの自己紹介が終わりほっとした気分で席につくと、次に後ろ席の生徒の自己紹介が始まった。 「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」 思わず振り返ったキョンはこの奇人めいた自己紹介をしたとびっきりの美少女「涼宮ハルヒ」を目にする。 ハルヒは以後も奇矯な振る舞いと傲岸不遜な性格ですっかりクラスで浮いた存在となるが、キョンだけは何故か会話をかろうじて成立させるようになっていった。 ゴールデンウィークも過ぎたある日、校内に自分が楽しめるクラブが無いことを嘆いていたハルヒは、キョンの何気ない言葉から「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと」という願望を叶える部活を自分で作る事を思い立ち、キョン・文芸部1年の長門有希・書道部2年の朝比奈みくるを巻き込んで、学校非公認の同好会未満の団体「SOS団」を結成、さらに時期外れの転校生古泉一樹を加えて学校中を騒がす奇天烈な活動を繰り広げる。 そんなハルヒの奇天烈さに振り回され辟易していたキョンはある日衝撃的な事を伝えられる。 ハルヒが適当に集めたSOS団のメンバー3人がまさにハルヒが望む本物の宇宙人・未来人・超能力者であり、涼宮ハルヒは世界を思い通りに改変し、望んだとおりの出来事を発生させる能力すなわち神とも呼べる存在、そしてキョンがハルヒに選ばれた人物であり、ハルヒにとっての「鍵」である事を。 こんな漫画のような話をキョンはにわかに信じることができなかったが、次第にキョンやSOS団の周辺に異常な出来事が起こるようになり、キョンも3人の話を信じざるを得なくなってしまった。 こうしてハルヒだけが気付かないまま、キョン達SOS団メンバーは異常事態の処理やハルヒの退屈しのぎのために奔走することになるのであった。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

548人が本棚に入れています
本棚に追加