涼宮ハルヒの辞典

人物紹介 ＳＯＳ団メンバー

キョン（本名不明）
本作の主人公で、ストーリーの語り部。
県立北高校1年5組(9巻『分裂』より2年5組)の男子生徒にして、SOS団団員その1。
家族は両親の他に妹がいる（なお短編『エンドレスエイト』において、甥と姪の存在が確認されている）。
キョンというのはあだ名で、本名は明かされていない（アニメでの設定に準拠するなら、入学当初の席順で、彼の前の男子は「榊」、後ろは「谷口」であり、その間ということになる。また小説の設定では、入学当初だけはあいうえお順で着席しており、「涼宮」の前である。）。
本名は未だに明かされてないが、おばが本名からもじってつけたあだ名であることから、似た音の名前であろう。
やたらに厄介ごとを背負い込む苦労人で「やれやれ」が口癖。
あまり自己主張こそしないが、洞察力や直観力に関してはハルヒに劣らず明晰である。
だが、女心にはかなり鈍感。
加えて、成績はSOS団では一番悪い。
性格はかなり理屈っぽく、愚痴をよくこぼすところがある。
文句を言いつつも人付き合いはよく、お人好し。
限度を超えて暴走するハルヒを叱ろうとしたり、長門を処分しようとした情報統合思念体に啖呵を切るなど、熱い一面も持っている。
今のところ、特定の相手に恋愛感情を抱いているということはない。
ただし、みくるに対しては過剰なまでにその愛らしさを毎回語っている。
ハルヒに対しても憎からず思っている。好みの髪型はポニーテール。
本来ごく普通の一般人のはずだったが、ハルヒに選ばれた人間として、また対ハルヒの切り札として、涼宮ハルヒを取り巻く各組織からは「鍵」として重要視されている。
事実、SOS団内でハルヒに対して意見出来る人間はキョンだけである。
当初はSOS団そのものとその活動に対して非協力的で否定的であったが、様々な出来事を通して「楽しい」と明言するまでになる。