1人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
僕の眼は春の模様を眺めている
僕は春が好きだ
桃色舞散る中僕は歩く
あてもなくただ歩く
気付けば目の前には青一色
どうやら歩き疲れて
寝てしまったらしい
そのままもう一度まぶたを
閉じようとした時
君の存在に気付いた
君はこの綺麗な春があることに
気付いていないかのように
真っすぐと僕の瞳だけを見ている
そんな君に僕は
「もう四月だよ」と伝えてみる
すると君は
「知ってるよ、貴方の瞳の中の春を見てたの」と言った
僕は何も言わず微笑んだ
最初のコメントを投稿しよう!