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「孔弾様ー」
孔弾の住むアパートの一室。その居間で、孔弾は食事をしていた。
長い間テレビの音しか聞こえなかったが、No.14が話を切り出す。
「なんだ…」
「お腹空きました…」
孔弾はちょうど口に含んでいたご飯粒と、噛みに噛んで原型を留めていない野菜を吹き出した。
「…お前…ロボットだろ?ドラ〇もんじゃあるまいし」
テーブルを念入りに拭きながら疑問をぶつける。
「…はい…なのでオイルを、サラダ油で結構なので頂けますでしょうか…?」
サラダ油で代用できるのかと思いつつ、台所から油の入ったボトルを持ち出した。
「あ、ありがとうございます!頂く前に、孔弾様のお部屋をお掃除致します!」
するとNo.14はすいー、と孔弾の部屋の方へと向かう。
「あ、いいから!ばか止め…」
「大丈夫です!このNo.14…マスターのお部屋掃除係の一員でしたから!」
部屋に散らかった雑誌を、片っ端から本棚に詰め込む。
「いやそういう意味じゃ…あ」
「ややっ!?この雑誌、女の方の裸が写っております!」
孔弾は頭を押さえああぁーと叫ぶ。
「マスターの部屋にも沢山あります」
「あ…主催者男なの…」
頭が真っ白だった。
(…さて、そろそろ聞きましょうかねえ…)
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