参加可能通知

4/6

9人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
「過激に攻めるぜ」 孔弾は銃口を画面に向ける。 しばらくすると、敵と思しき動物や人間のゾンビが現れた。幸喜もそれに銃口を向ける。 画面に標準はなく、狙い撃つのは難しいようだ。 バン 孔弾が一発撃った。 心臓部分を撃ち抜き、相手は血を出して倒れる。 次々と、相手の心臓又は頭のみを狙い撃っていった。 「やっぱ孔弾すげーな!」 幸喜はというと、一体に2、3発のペースで倒していく。これでもかなり上手いほうらしい。 後ろの列から歓声が聞こえる。二人は都内有数の名プレーヤーであり、孔弾に至っては日本一のスコアをとったことがある。 「ギャラリー集まると緊張するな」 「お前とやるといつものことだから慣れた♪」 相手全員を倒し終わると、残り時間と残り弾数でスコアが決まる。 「ひゅーっ!250万台のったぜ!」 後ろから野次が飛ぶ。凄いとか、もう一回とか、そういったものだ。 二人はもう一戦やったあと、満足したかのようにその場を後にする。 「腹減ったー、もう12時か…何か食いに行こうぜ」 「ああ、そうだな…」 ゲームコーナーを出る途中、聞き慣れない曲が聞こえるなか、人だかりができていた。 孔弾はギャラリーだろうと思い、そのまま歩く。それでも気になり横から見てみると、少し長い髪の少年だった。その腕は素早く動いている。 「凄いな…あれ」 孔弾が話しかけるなか、幸喜はエレベーターのボタンを押す。 「ん?何が?」 「いや…なんでもない」 ポン 高い音と共に扉が左右に開いた。  
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加