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私は入院した……
学校へ行かず、考えた結果が入院する事を決意した。
それは醜い身体に移植手術を受けようとしたのだ。
家近に小さな医院がある。その先生に相談し、大阪市内の大きな病院を紹介してくれた。
初めに入院にあたっての色々と検査を受ける。
検査に問題なく、すぐに部屋を用意してくれ、これからは入院生活を送る。部屋は個室だった。
外科のドクターを含め、私達家族に手術の内容を教えてくれた。
…内容…
カエルの水掻きのようになっているケロイド部分を切除し、お尻の余ってる脂肪と皮膚を持ってくると言った全身麻酔の大手術だった。移植はともかく、腕と胴体の神経を一度、切り離し、移植してから再度神経を繋げるのが大ごとだったのだ。神経はデリケートな物で少しでも傷つければ、術後に障害が生じる可能性があるらしい。
私は少し不安になった
手術内容も一応把握出来た。手術日まで4日もある。外出は出来ない………暇だな……
『とりあえず気分転換に部屋から出よう』
出てみると目の前にはナースステーション、左右は長い廊下に入院患者が多数いる。病院だから当たり前の光景だな。一歩あるきだした時にナースステーションに居る看護婦さんが数人私に目を向ける。すると私は今まで感じた事の無い感じになる。
それは、看護婦さん達の目や顔を見ることが出来ない!と思ったと同時に『怖い‼』と恐怖感も出てきた。
『なぜだ?こんなの今まで感じた事無いぞ‼』
※対人恐怖症……過去に自分の周りの人から肉体的、精神的苦痛を味わった事にトラウマとなり他人を恐れてしまう事。重度になると精神障害をも引き起こす事もまれにある。
『原因は100%……イジメだな………最低や』
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