きっかけ

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達哉が転校してきたのは、僕が中学1年のとき。 本格的に寒くなってきた11月の後半だった。     前は北海道に住んでいたらしく、 何故、この群馬に来たのかは未だに謎だが、 北海道から来たというだけで、注目を浴びていた。     それからは、持ち前のテンションと、巧みな話術で一気に人気者になった。     そんな達哉を 僕はただ、見ているだけだった。     本格的に達哉と話しをし始めたのは、中学2年になったばかりの頃。 クラス替え時のお約束。 自己紹介の時間に、僕と達哉の家が近所だと判明してからだ。   それからだんだんとお互いを意識するようになり、話しをするょうになった。     ある日、一緒に帰ろうと達哉が僕を誘ってきた。     ─部活何もやってないんだろ?家近いみたいだし、一緒に帰ろうぜっ    ─う、うん。     この日を境に、だんだんと一緒に帰るようになった。   時間が合えば、遊ぶ約束もした。   中学2年の夏。 この頃からは、ほぼ毎日のように遊んでいた。
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