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次の日…
一馬と優は退院する為、病院の玄関にいた
「一馬、ちゃんと家で休んで下さいね」
「わかってるよ」
眼鏡を外すレオンの手首に光るブレスを見て、一馬はとても懐かしく、あたたかい気持ちになった
「そのブレス、いい!」
「これは、とても大切なものなんです」
「そうなんだ」
「はい」
「なんだか、すごく懐かしい気持ちになった」
一馬の言葉を聞いたレオンは優しく微笑んだ
「では、気をつけて」
「大丈夫」
「一馬!」
「ん?」
「優さんとお幸せに」
「レオン…まさか」
「はい、私の役目は終わりましたから戻ります」
「そうか…さみしくなるな」
一馬はレオンが今度こそ、戻らないと直感した
「一馬には優さんがいます…咲夜にはサラさんが」
「そうだけど」
「どこにいても、見つめる空は同じですから」
「うん…」
「必ず幸せになってくださいね」
「わかってる」
「玉姫も大切にしてあげてください」
「ああ」
「では…」
「またな」
二度と会えない事を知りながら、またな…と笑顔で言い一馬と優は寄り添いながら帰っていった
「さようなら…一馬」
レオンは一筋の涙を流し、二人が見えなくなるまで佇んでいた
いろんな事がありすぎて、レオンも少し混乱していた
しかし、すぐにもとのレオンに戻るだろう
最後まで友達思いだった
これからも忘れる事はないだろう
みんなで過ごした日々を、大切な思い出として
そっと胸の奥にしまい込み、鍵をかけた
この思い出があれば、辛くはない
レオンは空を見ながら、笑っていた
みたこともないような
晴々とした笑顔だった
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