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聖は渚の指にキラキラと光る指輪をはめた
「あっ…」
『渚、俺は今まですごく遠回りをして君と知り合ったんだ』
「うん」
『渚はそんな俺の過去も聞かないでいつも笑っていてくれたよね』
「だって、聖は悪い人じゃないと私が思ったから」
『その笑顔で俺は何度か助けてもらったんだよ』
「うん」
『これからも、その笑顔は俺だけのものでいてほしい』
「うん」
『渚…君と出会えてよかった…これから先も俺と一緒にいてくれますか』
「聖…それって」
『渚、俺と結婚して下さい』
「あっ…」
渚は涙をこぼしながら
頷いた
今なら星屑の中からたったひとつの小さな星をみつけられる
だって、聖はその星を見つけ出したのだから
海に反射する灯がユラユラと揺れる
そんな海を二人は寄り添いながらいつまでも見つめていた
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