序章~天地創造伝説~

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   この世界にはこんな伝説が人々の世界に語り継がれている。    遥か昔、まだ世界が形成されていない無の世界に‘黒白の二大神’が降臨した。  二大神は協力して大地を作り大気を整え生物の住める世界を創った。  更に、白の神は世界に昼を与え、人間と生物を創り文明を繁栄させた。  そして、黒の神は世界に夜を与え、生物に休息を授けた。だが同時に魔物を創り人々を堕落させないための試練を与えた。  しかし、いくばくかの時が経つと、魔物は神が考えた以上の脅威となってしまった。  ある日なんの偶然か、魔物の中に統率者が現れ世界を支配しようとしたのだ。  人々は協力し、団結してなんとか対抗していたが魔物を統率者は手強かった。    人々はいつしか統率者を‘魔王’と呼ぶようになった。    そして魔王の攻撃は人々を着実に追い詰めていった。  そんな中、人々の救いを求める声に応えるかの如く、この世界に再び神が降臨して人々に‘魔法’という新たなる力を与えた。  神の与えた力により人々は辛くも勝利を収めた。    しかし魔王は消滅する寸前に自分の因子を人間へと宿らせた。だが、どこの誰に宿らせたのかは依然として分からずいつしか人々はそれを忘れさっていった……。    一方、黒白の二大神は人々の戦いを見届け、またどこかの新たなる世界の創造へと旅立っていったと言われている。        序章・完
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