再会

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「だから喧嘩とかじゃなくてだなぁ…」 シューリンがぶつぶつ言いつつ侍から目をそらし、言い合いを見物していた俺と目があった。 そして 「お…おお!リュウセ!」 シューリンが俺に駆け寄って来た。 「そお~だ!銀杏!紹介するのだ!今日からThe World始めたばかりのバリバリの初心者、リュウセだ!」 バシンと俺の肩を叩き、銀杏とかいう奴に俺を紹介するシューリン。 「ほう、初心者の方ですか」 銀杏と鉄夫も俺に歩み寄って来た。 「はじめましてリュウセ殿。わたくしは銀杏。ギルド月の樹の二番隊隊員。以後、お見知り置きを」 言ってお辞儀をする銀杏。 「あ、ああ。こちらこそ、よろしく」 何か妙に礼儀正しい人だなぁ… 「銀杏。シューリンは今日リュウセにThe Worldのイロハを教えてやる約束なのだ。 コイツは買い物の仕方も知らないからな!」 「…へ?!」 シューリンがいきなりデタラメ言い出して困惑する俺。 「…そうなのですか。 なるほど、初心者に親切にする事は良いことですね」 銀杏は俺に詰め寄ってきた。 「ところでリュウセ殿。今日始めたと言うことは、まだギルドにも所属してないということですね?」 「うん…まだギルドには入ってないけど…」 「そうですか!」 銀杏は嬉しそうに声を弾ませ、 「ならば是非、貴方も月の樹に入隊してはいかがですか?!」 …やたら熱心な勧誘が始まってしまった…
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